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Updated 2004/4/1
J・R・R・トールキンによるファンタジーの最高傑作『指輪物語』3部作の完結編「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」(2003 ニュージーランド・アメリカ/原題:THE LORD OF THE RINGS: THE RETURN OF THE KING)。アカデミー賞で作品、監督を含む11部門にノミネートされ、その全部門を受賞。その受賞数は「タイタニック」(1997)「ベン・ハー」(1959)に並ぶアカデミー賞史上最多記録。世界を破滅から救うため、滅びの山に“指輪”を捨てに向かうフロドとその旅の仲間たちの過酷で果てしのない旅の最終章。監督は「ブレインデッド」「乙女の祈り」のピーター・ジャクソン。 出演はイライジャ・ウッド、イアン・マッケラン、ヴィゴー・モーテンセン、ショーン・アスティン、リヴ・タイラー、ビリー・ボイド、ドミニク・モナハン、オーランド・ブルーム、ジョン・リス=デイヴィス、ケイト・ブランシェット、バーナード・ヒル、ミランダ・オットー、カール・アーバン、デヴィッド・ウェンハムなど。
アラゴルン(ヴィゴー・モーテンセン)やガンダルフ(イアン・マッケラン)たちの活躍でサルマン(クリストファー・リー)率いる1万を超える軍隊に勝利を収め人間の国ローハンの人々を救った旅の仲間たち。メリー(ドミニク・モナハン)とピピン(ビリー・ボイド)もエント族の助けを借りてサルマンが支配するオルサンクの塔を破壊、サルマンの封じ込めに成功する。そして再会を果たした仲間たちだが、冥王サウロンは新たな攻撃、すなわち、もう一つの人間の国ゴンドールに20万もの軍を送り込んでくる。中つ国最後の砦であるゴンドールが壊滅すれば冥王サウロンの力はますます強大になるのであるが、国交が途絶えていたローハンは、ゴンドールの救援には消極的だった。せめてゴンドールから救援の要請があれば…という思いを受けて、ガンダルフとピピンはある作戦をもってゴンドールに向う。
ゴンドールの執政官デネソール(ジョン・ノーブル)は執政官の地位に固執し、またかわいがっていた息子ボロミア(ショーン・ビーン)の死に、ボロミアの弟で息子のファラミア(デヴィッド・ウェンハム)につらくあたり、国の状態を正しく把握できない状態だった。しかし、ガンダルフとピピンの作戦で、救援ののろしをあげることに成功し、ローハンの人々も救援に向う。ゴンドールに向う途中、エルロンド(ヒューゴ・ウィーヴィング)がアラゴルンに面会に来る。アルウェン(リヴ・タイラー)が自分の死も厭わず、アラゴルンのために、ゴンドールの王イシルドゥアの折れた剣を鍛えなおしてほしいと懇願し、そして鍛えなおされたその剣を持ってきたのだ。その剣をもち、ゴンドールの王として戦えと言うエルロンドの言葉を胸に、アラゴルンとレゴラス(オーランド・ブルーム)とギムリ(ジョン・リス=デイヴィス)は、ローハンの軍を離れて、新たな兵力を確保するために森に入っていく。
一方その頃、サム(ショーン・アスティン)と共にモルドールの滅びの山を目指して旅をしていたフロド(イライジャ・ウッド)は、ゴラム(アンディ・サーキス)の策略で、サムさえも信じられなくなり、そしてその一方でサムに対する信頼も根強くある。モルドールに近づくにしたがい、フロドは指輪の魔力にいよいよ蝕まれていった。そして冥王サウロンの目がとうとうフロドに向けられるのだった…。
壮大なファンタジーの完結編。トーキルンの『指輪物語』の世界を視覚化した功績はすごいでしょう。ゴンドールの都、死者達の館、その描かれた情景は、原作とくらべてもあまり遜色はありません。ピピンやメリー、そしてエオウィンの戦う姿も心に響きます。原作のエピソードはいくつかカットされていましたが、冒頭ではスメアゴルがやがてゴラムになっていく過程がきちんと描かれていましたし、それと呼応するように、ガンダルフの「ゴラムもまた何かの役目を負っているのだろう」という言葉も、最後に明かされるという形をとっています。戦闘シーンも圧巻でした。これだけ多くの血が流れていたのだな、ということもひしひしと伝わりました。個人的に感動したのが、ゴンドールののろしがローハンに伝わるシーン。古代の情報伝達の方法をまざまざと見たという感じで、とてもよかったです。
この作品は3部作なので、すべてを見てから感想を書くのが筋でしょう。
と書くのも、正直、第3部だけを見ると、ラストがくどすぎました。「原作に忠実に…」というのが監督のポリシーなので、最後まできちんと描いてくれた事に関しては、原作ファンとしてもありがたいのですが、これを1本の映画としてみた場合、ラストはあまりにもくどすぎです。しかし、これを3部作全編を通して見た場合、あのラストでもかまわないような気もします。ただ、もしそうであれば、今度は戦闘シーンが長すぎてしまうでしょうが。その割には、ハリウッドの見せ場ともいうべきド派手な戦闘シーンも、最後はだらだら…という感じもしましたけれど。
映像美は圧巻でした。人間ドラマとしては、多少説明不足なところもありましたが、戦闘シーンで賑やかなアラゴルンたちのシーンと、フロドとサムの地味(地道?)なシーンがよく対比されていて、フロドの衰弱ぶりがよく窺えたのではないかと思います。ただ、テンポが…。
もう一度、全編を通して見てみたいです。
そうしたら、また別の見方が生まれるかもしれません。
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