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Updated 2001/9/1
シェイクスピアの重厚な喜劇「じゃじゃ馬ならし」(1967 アメリカ・イタリア/原題:LA BISBETICA DOMATA・THE TAMING OF THE SHREW[米])。監督はフランコ・ゼフィレッリ。出演はマイケル・ヨーク、エリザベス・テイラー、リチャード・バートン、ナターシャ・パイン、マイケル・ホーダーン、アルフレッド・リンチ。
イタリアのある町にやってきた青年ルセンシオが、金持ちで町でも評判の美少女ビアンカに恋をする。ビアンカには、ルセンシオの他にホーテンシオなど求婚者がたくさんいたが、父親は、ビアンカの姉カタリーナが結婚するまではビアンカの結婚は認めないというが、カタリーナは、町でも有名なじゃじゃ馬娘だった。ビアンカとの結婚をもくろんで、ホーテンシオは、父親が死んで「金持ちと結婚」するためにヴェロナからやって来た無骨な知人ペトルキオにカタリーナを押し付ける。持参金目当てでカタリーナに求婚し、まんまと強引に結婚に持ち込んだペトルキオは、「親切さで妻を殺す」とばかりに、押し付けがましい親切でもって、さも妻を気遣っているふりをしながら、カタリーナのわがままを次々にねじ伏せていく。カタリーナも最初はそれに反発するが、次第に、それに従っていく。そして、2人はビアンカとルセンシオの結婚披露に招かれ、そこでペトルキオは、売り言葉に買い言葉的に、新婚のルセンシオとホーテンシオ(ビアンカにふられた後、後妻を迎え、こちらも新婚)とに、「(別室に下がった妻たちの内の)誰が、夫の呼び出しに従順に応じるか」と大金を賭けてしまう。さて、カタリーナははたしてペトルキオの呼び出しに応じるのか? この賭けに勝ったのは、はたして誰なのか…。
肉感的なエリザベスの凄まじさが、喜劇なのだけれど、鬼気迫るって感じで、さすがイタリアと思わせてくれる。とことん町の笑い者にされてしまうカタリーナだが、よく考えたら、カタリーナをここまでのじゃじゃ馬に仕立て上げたのは、家族や周囲の環境のせいだろう…と思わせるほどの、周囲の人間たちの愚かさがまた楽しませてくれる。シェイクスピアには、このような愚かな人間がたくさん出てくるが、それがドタバタ喜劇を支えているわけだ。見物なのが、従順になったカタリーナに対し、戸惑うペトルキオ。しっかし、よくぞ、こんな「じゃじゃ馬ならし」で、カタリーナがあれほど従順でかわいい女になれるのか…、いつも思うが、それが不思議でたまらない。
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