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Updated 2001/9/1
平安時代に実在した陰陽師・安倍晴明の活躍を描いた夢枕獏の同名小説の映画化「陰陽師」(2001)。監督は滝田洋二郎。出演は野村萬斎、真田広之、岸部一徳、伊藤英明、小泉今日子ら。
およそ1200年の昔、桓武天皇は冤罪により憤死した弟・早良親王の祟りを恐れ、その怨霊を将軍塚に封じ込めると共に長岡京を捨て、平安京へと遷都した。この世とあの世が曖昧に交差し、魔物たちが人と渾然と存在した平安時代。そんな暗黒の世を鎮め、ふたつの世界の調和を保つ能力をもつ「陰陽師」と呼ばれる男たちがいた。ある日、内裏では陰陽頭、道尊(真田)が「都の守り人」の出現を予言する。そして、その守り人は帝の子を宿した藤原師輔の娘・任子のお腹の子を指しているかに思われたが、娘が既に帝の子をもうけていた右大臣・藤原元方はこの事態に自らの将来を案じ、不穏な動きを始める。生まれたばかりの帝の子・敦平親王の身に異変が起きる。都の危機を感じた右近衛府中将・源博雅(伊藤)は当代切っての陰陽師・安倍晴明(野村)に助けを求めるのだった。
野村萬斎あっての映画。その泰然自若ぶりには誰もが描く清明像であり、正直、萬斎以外の俳優が清明を演じることは不可能であろう。対峙する真田広之も確実な存在感で、見るものを惹きつける。博雅役の伊藤英明が個性がなく、萬斎のキャラの邪魔をしてるきらいがあり、若手女優陣の立居振舞いの雑さなどが少々幻滅気味だが、御霊信仰でも有名な菅原道長を出さずに、早良親王を怨霊主としたのは、作品の流れからいって妥当だろう。ビジュアルコンセプトデザインに天野喜孝がいるのは、なんとも心強い。
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