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Last Updated 2002/2/10

質疑応答023

日本書紀における夢と天皇(2):
崇神天皇と倭迹迹日百襲姫命

毛利美穂に対する質疑応答


■ 質問

匿名希望:前回にひき続いての「夢」のご論、楽しく読ませていただきました。今回は、前回の課題でもあった「援助者」の役割について若干ご意見が入ったようにお見受けしましたが、「援助者」の退場による効果については、まだ説明不足という気がいたします。少し説明を補足していただければ幸いです。

発表者:ご指摘ありがとうございます。前回の課題であった「援助者」の役割については、まだまだ課題が残っている状態です。補足については今後、他の巻を検討していくに従って明らかにしたいと思っていますので、よろしくお願い致します。

匿名希望:「援助者」の退場による効果について、なにか気になったところでもあれば、教えていただきたいのですが。お願いします。

発表者:現在、興味深く思っているのは、神代紀の少彦名命の存在です。少彦名命と共にいる時は「大己貴命」と表記され、少彦名命が常世国に行ってしまうと「大国主神」となる大国主神の存在は、まさに、今、検討している援助者の役割を考える上で重要なことではないかと思います。これについても、いずれ少しずつまつめていきたいと思います。

まる。:崇神紀を3つに分け、武埴安彦の乱を間に入れた2つの夢の検討については、たいへん興味ぶかく読ませていただきました。ただ、百襲姫命の役割については、もうすこし深く検討されたほうがよかったのではないでしょうか。

発表者:ありがとうございます。書紀全体を検討してから結論を出したいと考えています。

匿名希望:前回の質疑応答の際に、「夢に関しては神武と高倉下についてまだ気になる部分が残っている」と書かれていましたが、それは、『日本書紀』における「夢」の記事全体にかかわることなのでしょうか。

発表者:そうです。気にはなっているのですが、どのようにして結論を出していいのかまだ思案中です。またいずれ論文化いたします。ありがとうございます。

■ 感想等

匿名希望:少彦名命と大国主神との関係については、確かにその通りだと思います。今後の検討を楽しみにしております。

発表者:ありがとうございます。

匿名希望:夢についての一連のご論、拝見しました。今後も、巻ごとの検討を楽しみにしています。

発表者:ありがとうございます。

■ 発表者から一言

貴重なご意見ご感想、ありがとうございました。今後も同様のテーマで考察を進めていく予定ですので、たいへん参考になりました。今後も検討を重ねていきたいと思います。

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