質疑応答004
神性・神秘性からみる「夢」と「夢あわせ」:
万葉集を中心に
毛利美穂に対する質疑応答
■ 質問
匿名希望:万葉集までいくと、夢・夢あわせの変遷が非常にわかりやすかったです。ただ、やはり事例が少ないので説得力に欠けます。
- 発表者:上代だけとはいえ、確かに事例は少ないです。ご指摘、ありがとうございました。
匿名希望:仁徳天皇については儒教的聖帝像を前面に出していると考えられているようですが、はたしてそうでしょうか。仁徳天皇には他の面もあると思います。
- 発表者:確かにそのとおりです。仁徳天皇像については、来月、大学院の研究発表会で扱うので、その原稿が完成次第、また「比較文学する研究会」で発表するつもりです。
匿名希望:夢の研究書でオススメのものはありますか。
- 発表者:夢の研究の全体を把握できるのは、西郷信綱氏『古代人と夢』、カラム・ハリール氏『中世における夢概念の系譜と継承』、江口孝夫氏『日本古典文学 夢についての研究』ではないでしょうか。
匿名希望:シンボルについて触れられましたが、御自身はシンボル事典等を参照されましたか。
- 発表者:はい。
■ 感想等
匿名希望:仁徳紀に区切りをもってきたのは、たいへんおもしろい論だと思います。ただ、事例も少なく、検証も不十分なので、もう少し整理したほうがまとまると思います。
- 発表者:ありがとうございます。今後の課題にいたします。
■ 発表者から一言
貴重なご意見ご感想、ありがとうございました。すでに語り尽くされた感のある「夢」ですが、さらなる発展への見込みができてうれしく思います。現在は「夢」から少し離れていますが、これらを参考にして、さらに検討していきたいと思います。
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