発表012
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神性・神秘性からみる巫女の変遷
毛利 美穂
【要旨】
古代日本における巫女の概念の変遷を分析した結果、その衰退・復活の分岐点に仁徳・皇極紀が想定される。
「聖帝」として、儒教的思想が導入された仁徳紀と、大化改新を目前に控えた皇極紀。ここに巫女の衰退と復活が配列されたことは、仁徳・皇極紀が、人々の巫女に対する意識の転換期、そして神によって動かされていた国から、系統立てられた人間による国家への転換期として相応しい位置にあり、またそう位置付けられたことが窺えるのである。
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